ぼくはくまはウタダ。ぼくはねこ。
ぼくの祖父は天草の漁師で家のまわりや台所にはネコがたくさんいた。あるいて20歩で海があり祖父の船があった。宮本丸。村一番の漁師。大漁。
ジャバーン。よくすべり落ちてぼくは犬掻きと平泳ぎを覚えた。
港村にはネコがたくさんいた。MIWはいないがクロとかミケとかがいた。
祖父はシロだけを家の中で飼い布団の中で飼いこたつの中で飼っていた。
真っ白の野良猫はペルシャ猫よりもしろくかわいかった。
白はイカの刺身でもあらの味噌汁ご飯でもなんでもよく食べた。ぼくも猫飯が一番すきだ。上品なものは口に合わない。そしてぼくが触れようとするとシロは逃げた。
それ以来猫が好きだ。
シロはね、サザエさんのタマの100倍かわいいの。
ぼくがつかまえたくてもつかまらないくせに、漁師の後ろをついて歩くシロ。
なんでだろう。
ぼくはぼくのシロを見つけた。今度こそつかまえるぞ。
オススメ本:「猫の一日」