言われたことができない三流を二流にするのに特化した塾もあると書いたが本来、自分のことは自分でするように導くのは親の役目だ。
自分のことを他人事のようにとらえてしまうのは小学生のうちにしっかり放任しないからだ。放任されない子は依存度が高まりすぎて甘えっ子になる。物理的に恵まれるのはよいかもしれぬが自分の足で立てなくなるのは問題だ。
学校にもっていくものは子供が用意する。
シューズは自分であらう。
習い事には自分の自転車で通う。
布団は自分でたたむ。
場合によっては洗濯や炊事も自分の分は自分でやる仕組みでもいいだろう。
塾に依存するのはよくない。信頼して塾に任せるのと、依存しすぎて自分のペースをなくすのは違う。
自分の学習のまわりに塾や学校があるという状態が望ましい。塾や学校は従う場所ではなく利用すべき場所なのだ。
塾は塾でポリシーある塾は子供に無理に合わせたりしない。ポリシーある塾や学校は子供が塾や学校にあうように順応させようとする。教育的配慮を甘やかしと区別している。
そういう強い塾や学校にも負けずに自分を持てる子は二流(自分のことは自分でやる)や一流(自分のこと以外も自分でやる)に歩をすすめる。
負けたら消化不良や空回りしてつぶれてしまう。
自分の学習は自分で組み立てる、これが階段をのぼる方法である。
自分らしく勉強が進んでいく。多少ひとりよがりなくらいでもよい。
超一流階段の登り方(5)へ続く