入試は情報戦だ。
T(東大塾)、H(英語塾)、S(数学塾)の名前を出すまでもなく、
英数先行型カリキュラムを打ち出す単科塾・総合塾をはじめとする塾に難関私立中学合格と同時に通いだす子供たちと、
公立中で塾には通わない子供たちとで一番に異なるのは受験情報の差だ。
頭の善し悪しなんかではない。
たとえば英数を先に進めることがなぜ大学入試に有利になるのか(学習範囲が一番広い積み上げ科目であり、理科社会は短期高2からで間に合うため)、
センターで生物と地学はどっちをとるのか(平均点は生物が上でもコストパフォーマンスは地学が上、すぐに点が上がる)、
センターで歴史と地理・公民ではどっちをとるべきか(これも地理・公民のコストパフォーマンスは上、センター選択科目はどの組合せが最強かなんていう理論もごく普通に存在する)、
学校の授業の捨て方(学校が常に正しいわけではないと相対化する)、学校の授業の利用の仕方などの情報が一部の塾に通うと得られる。
また参考書・問題集はどれがよいのか、またその使い方はどうかもわかる。
ヒカリではこれを無料で本SABで公開している(いくつかの機関からクレイムがあったが)。
情報格差なんてなくていい。
読んだ人は自分だけのものとせずに他人にも知らせてほしい。
とはいえ、当たり前のことを淡々と書いているだけだ。
塾を5つくらいまわったり合格体験本を20冊くらい読んだりしていれば結構知ってることばかりだろう。
そんなわけで希少なものではない。
しかし当たり前のことを知らない子供や親がどんなにか多いことか。
それで不利になっているのが現実なのだ。
中学入試、高校入試も情報が大切である。
もちろん圧倒的な実力の方がより求められるべきものではあるが、そこまでの実力がつかずに入試を迎える時は、合否を分けるのはこんなささいな情報の差なのだ。