慶大へ進んだ化学と物理が得意なこの方には、模試結果と一緒に復習した記述部分が合っているか見て欲しいということでノート類を見せていただいたことがある。その時に聴いた話のメモから。
手帳の1ページだったのだが隣のページにたまたまあったパネルが見やすかった。
ゆったりと大きな図と式、最小限のコンパクト(アンド ディープな)コメントがついていた。
覚えたいことだけに絞ってノートにまとめては修正し古い方は捨て、また書き足したり書き直したり捨てたり作ったりしながら自分流の情報パネルにしているようだった。
模試結果はそこそこにそのノートの他のページも少し見せていただいた。ゴイスだなー。
詳しさというのは理解するときに合う。一方、パッと見て目に飛び込むことだけのまとめは記憶に合う。
情報をカードや手帳やパネルにまとめると学習内容のエッセンスが脳内で整理され深いところにあるだけでなくインデックスがつくられ引き出しがつくられ取っ手ができて、取り出しやすい使える知識になりやすくなる。
この子のように問題を解いた後に学習したことをパネルにまとめておくのは、記憶を確かにするためのめっさよい学習技術であると思った。
網を強く、網を良くしていくような感じを受けた。
ポイントを書き直して、次に問題に当たったときには掴めるように、網をもっと強くしていく、そういう感じを受けた。
入試過去問やオリジナルの問題を解いて、その問題をわかって解けても、そこではまだ終わりにしない。
だめ押しがあるんだ。
その問題を解決するための技術と知識とを一般化しノウハウ化し、自分のネットワークの中のネットの1つにして組み込んでいるようなそんな感じを受けた。
長い問題や説明のまま読み直して復習するのにははじめの9割ほどの時間がまたかかるが、パネルを見て復習するのは1分くらいでできる。
繰り返し見てすぐに思い出しながら、知識の記憶を一層ずつ強固にしていけるので、復習効果まで考えるとパネルを作っておくことの効果は計り知れない。
(つづく) きょうの中1生の質問「塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜるだけでなく加熱するのはどうしてですか?」
するどーーい!
固体と固体だから1億分の1cmの原子レベルで見ると混じりにくい。だから加熱するよ。加熱してエネルギーを与えてあげるといいんだ。
逆に液体と液体だったらどうだと思う?
plus ある方の新刊本をいつものように読んでいると過去問100年分をやったということが書かれている。
講習に出るより過去問を解いた方がいいのはもちろんそうなのだが、過去問を解くこと100年分という発想はヴォクにはなかった。50年分は書籍で持っており、32年分はプリントなどにもしていたが、100年とは。
たしかにそこまで遡ればまたいい問題に出会えると思う。いつやるかだけが、問題なのか。まずは問題を入手してみることに決めた。
plus 高校生が駿台全国の結果を持ってきてくれた。物理がついに超☆科目になっている。初の満点。
物理は深い理解が何より大切なので基礎を深くふかく考えるという彼女の勉強法は結果にも結びつきやすいのだと思う。
『親切な物理 基礎編 上下』を使用している。
なぜなぜなぜを考えるよい本だと思う。
この子は kindle を使っているので色々な本を紹介しやすい。「表現のための実践ロイヤル英文法(音声DL付)」を毎週1課ずつやっている。
plus
中学生が帰国した。
歴代の塾生のオーストラリア留学でいただいたコアラ人形が8匹になった。
plus
医師をしていらっしゃる光の卒業生がたまに薬の情報を送ってきてくださる。ヴォクが気になっている件があっていい情報があったら連絡くださいと頼んでいるためだ。メールアドレスは光を開いた日からずっと変わらないので卒業なさっても連絡をいただくことができる。ありがたい。
ヴォクの方では卒業と同時にアドレスを削除するので連絡を入れるようなことはない。
返事しかできないのでこのgmailだけはずっと通じる状態にしている。
大学の物理の先生になった卒生が毎年朝顔の種などを送ってくださる。
ヴォクが好きなのは変わった花が咲くのと言っているので今度はびっくりすると思いますみたいなことが書かれている。
種を植えるのは何が咲くかわからないのでそこがまたいい。
木工職人になった卒生がペンを作って送ってきてくださった。
ヴォクがつくったペンよりも仕上げがいいのでヴォクのペンの寸法を伝えて木軸のデザインを発注した。
つげ櫛に使う木でツルッツルのテカテカになるようなペンと、縦笛のようにいい音を奏でるペンの軸を頼んだ。
plus メール質問
ある中3生。メールで何回か質問してきたが、模範解答がないから却下していた。質問にすらなっていない。
今度は問題だけではなく解答例も添えて質問すると、例だけで自分の考えがない。自分では何も考えていないという理由で却下される。
今度は自分はこう考えてみたというメモを添えて質問すると、メモがめちゃくちゃだから書き直しとなる。ノートにきれいに書きなさいと言われる。
ほとんどずっとダメ出しされるばかりでまともな答えが返ってこない。普通なら面倒くさがって質問しなくなる。
ところがこの子は質問の仕方を習得しわからないところを1週間か2週間考えてそれでもダメだったものを聞き続けた。ノートにびっちり自分の試行したこと、思考を書いて質問することを続けた。
模試で15以上偏差値を伸ばしてトップ校C判定にまで上げてきた子がいる。
どんなにダメ出しされても面倒でも週に20くらいずつ毎週毎週ここ1年質問するのをやめなかった子がいる。
この勢いでいけば最終的にはこのトップ校にも上位で合格することになるだろう。
なにより自分でできるから進学後に困らない。
参考書を使えるという状態になっている。
plus 高校にディランが来た
英語科主任がヴォクを呼んで依頼された。
ディランくんが来るから2週間みっちり世話しなさいと指示された。君は英語が誰よりもできるしキャプテンだからそういうのは得意でしょというわかりやすい理由だった。
断る理由もなくディラン君はヴォクの隣の席に座り夕方からテニスをし夜はヴォクの家で寝た。
ディランから習ったのはスラングばっかりだった。
そういう年頃なのだろう。
今思えば映画に出てくる汚い言葉のほとんどを当時のヴォクは教えられた。
唯一きれいなことも教わった。
等位接続詞にあたる接続詞はcordinating conjunctionでまとめる接続詞と違うのよと。
服をコーディネートするようなイメージがあったのでその語の命名には感動した記憶があった。
その後大学に進んだあと横浜のヴォクのアパートに一ヶ月弱泊まっていた。その話はまた書きたいことが結構ある。
plus きょうの中学2年生の質問。
陽イオン化傾向でNaよりMgが小さい理由を書いてきた。
1つ電子を捨てるより2つ電子を捨てる方がたいへんだから?と。
いいね、自分の案があるところがいい。
合っているか合っていないかは答えを見たら書いてある。でも、案を考えるのは考える人間にしかできない。