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平成27年度 埼玉県 公立高校入試問題、正答、配点、解答、解説。コメント少々。

入試問題と正解や配点、解説が公表されるだろう。
ヴォクのコメントも書けるところは書いておこう。
東京新聞の2015年首都圏公立高校入試へのリンク
問題 正答 新聞では正答だけ早めにupされるかも。問題まで早く見たいときはやはり県のサイトへ。
埼玉県の公式発表に関して。
埼玉県立総合教育センターのWebサイトでは学力検査の問題と正答と配点を入試当日3/2の19時頃に掲載予定とのことだ。
早めに発表されるかもしれない。
問題まで確認したいので県のサイトをチェックしよう。
Webサイトへのリンクは、↓こちら ↓。
・平成27年度 学力検査問題、リスニングテスト(放送台本・音声)
・平成27年度 学力検査の採点の手引(正答と配点)
(追記)
解いてみた順にコメントを。何回も扱われているであろう問題、目新しいところのないパターン問題については思い切って省略している。
難度はA<B<C<Dで記す。光基準と同じでBまでは難関校受験生が正解しておくべきレベルの問題(難関校内正答率40%以上)。Cで差がつき(10-40)、Dは捨ててもよい問題(0-10)。
数学 一番大事なポイントは開いてすぐに2次関数が大問3で出るか、小問に回るかを見ておくことだ。
そこである程度時間配分の計画が立つ。今回は二次関数が小問にまわって配点5点なので軽い扱いとし、大問3、4に一定の時間を回さねばならならない。
したがって、大問2の小問3の放物線と直線の問題が瞬時に解けなかった場合は戦略的に一度パスするのがよい。
大問1-9 円の中の二等辺三角形は対称性に気づく必要がある。(B)
大問2-1 辺の長さを書き込み、定石通り、かんたんなパズルを探す。
扇形と3:4:5の直角三角形が2つが見つかる。(B)
大問2-3 さきほど書いた放物線と直線の問題。いろいろ解法が考えられるが、本番という解法選択にあまりゆとりのない中で遠回りするときに現実的なのは、直線の式を定石通り、 y=ax+b とおいて、点の座標を文字で表す。とくにD,Bを表示すればDB∥CO(平行)よりすぐに文字が消去されてゆく。
しかし平行なのだからCOの傾き-1から切片は図形をじーと眺めれば暗算でわかる。
関数と図形では図形的な特徴を掴めないかと目で解く方法をはじめの一手にしたいものだ。
傾きと切片を図形的に考察させるよい問題。高校入試の花形である二次関数をたったの1題の、たった5点にまであえて圧縮しているのは、過年度において二次関数を大問にした場合の、大問3、4の正解率が非常に低かったことをうけてのものだと考える。もっと言えば大問3、4の白紙が減るようにし平均点をある程度高くしたいということか。(B)
大問2の小問4 たしか平成22年くらいにも同じ(ような)問題があった。
びっくりした。しかし小問3のかげのパズル同様、埼玉県が過去問を重んじることは常識的になっているので驚く方が間違いなのだ。(A)
大問3(図形上の動点と関数) 放物線とグラフを小問にまで回してこちらで11点を配分することで難度調整をしている。かんたんなわけはそれ以外に考えられない。(1)A (2)C
(2)は正解の数が2個と問題にありわかっているので、場合分けが適当でもゴリゴリ計算すれば答えは見つかる。大問4の後に戻ってからやれば焦る必要はなかっただろう。(B)
大問4(折り返し図形) 全日本の中で最も折り返し図形を数多く出題し続けている埼玉県の数学。ある年の後期のように円図形に立ち寄ったことは滅多になく、放物線をレギュラーから外してでも、全国平均的にはよりマイナーな折り返し図形の方はやはり出題した。
折り返し図形という1つの教科があり6教科入試なのだとヴォクはとらえている。いくらなんでも埼玉数学が埼玉数学たるために折り返し図形はまず来年も出題されると思って準備したほうがよい。
B7サイズの白い紙はセリアなどにもたくさん売られている。同じ1:√2でもこのサイズは持ちやすく練習にもってこいだ。
折り返し図形を念のため3ヶ月以上、ひたすら(円でないのに)えんえんとやった。灘高校の問題をだいぶやった。
はたして、それは出た。
過去問の中で多く出現した例の √2:1 の長方形でそれは出題された。ど真ん中のストレート。
(1) 過去問研究をするのは当然であってそれが入試を受ける人の礼儀だといわんばかりに定番のところを出題してきた。二等辺三角形であることを証明する問題。仮に折らずに気付きにくいとしても折ったら底角同士が等しいことを言うのはあまりに見え見えとなる。ACを折ってできる2つの三角形が合同であることを事前に示しておけば解答は作成できる。折り返し図形をたくさん練習していた人は練習通り速く書くことができただろう。まさかのA問題。
(2)耳にたこができるくらい聞いた定石通り。「わからないものはxとおいて、つくった直角三角形で三平方の定理。」まさかの連続A問題。数学の平均点は上がった。
(3)説明しながらの求積問題。ここもまた過去問通り、記号でおいて時間を短縮しなさいとの親切な指示。過去問研究を10年分以上していた人にはかなり優しい[親切の方のやさしい]と感じられただろう。
ヴォクははじめ角の二等分線の定理を使って解いたが(写真参照)、解答例のように蝶々タイプで解いても速度差はさほどない。
灘の過去問などと比べるとかんたんだったのでは。(B)
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AH : AJ = HI : IJ は平行線の錯角と二等辺三角形の底角を書くだけなので瞬時に気がつくだろう。
放物線の方で角の二等分線の問題が出そうだなーとなんとなく予想し伝えていたのだが、図形の方での出題だった。
数学で最後に一言。過去問を繰り返す中で得られる技術がある。教室では全国の過去問12年分は3年計画で扱っている。埼玉の過去問はもう少し多く扱っている。後日公表される県の出題ポリシーと解説文からも、多くを学習しておくべきである。全単元が終わったら過去問という単元が始まり、折り返し図形という単元の強化課題があると考えておくのがよい。ある年、数学で、ある問題集と全く同一の問題があった。その後同一種の出題がずっと続いている。
大問1から大問3をうんと易しくした県の意図について、ヴォクは勝手に思っている。
「大問4まで制限時間内に解くこと、そして練習をいっぱいやった人は大問4を完答してください」と言っているような気がする。今回は浦和、一女、大宮理数の受験生の中には数学が満点の人も少なくないだろう。開示点数を見れば後ほどわかることだろう。
国語 大問4(古文)
1、「しろたへ」
春過ぎて夏来るらし白栲の衣ほしたり天の香具山 の句を教科書で読んでいた人には難しくなかっただろう。
雪が白いのは当たり前なので何を聞きたい問題なのかは謎である。(A)
2、「たへずして」
語中の「はひふへほ」を現代仮名遣いに直す問題もそうだが、易しくて差がつかない。(A)
3、古文だけでは主体が把握しにくいが、設問文に明示されているためやさしい。
根拠は見つけにくいが地名(場所)も年月も候補が少ないため見つけられるだろう。(B)
4、イ、ウ、エは「なし」だったため消去法でよい。(B)
古文の難度は過去問10年分と比して変わらず、易しい問題であった。
公立入試の古文では文法問題が作れないのでこの難度になるのは仕方がない。
国語の大問5(作文)
埼玉県は作文を16点出すことは過去問をやった誰もが知っている。埼玉県が作文を出題することには理由がある。
作文を書く前になぜ作文が出題されるのかと考えておきたい。
しからば自ずとどんな作文に点数が与えられるのかが見えてくる。
無難な作文、一般論にも表現上の誤りがなければ点数はつくだろう。
しかし満点をとるつもりなら出題意図を満たす作文を書く必要性がある。
16点をとるための準備というものができていた人にとっては書きやすい1、2、3の3択であった。
練習したい人は1、2、3のどれもで練習することができる。
それが作文を練習するということだ。
英語 大問1(リスニング)
中問7題中、1から6が slow speed。かなり易しい。
例年通り最後の7のみ少しだけ速くなるが実際自分が英文を読む速度より遅めに感じる人も少なくないだろう。
内容は買い物やどこに行ったかとかコアラの場所など small talk が多い。
大問7だけは中文になっているが「親切な人になりたい」という内容は単純なものである。
設問は素直なものばかりでスクリプトが聴けていた人にとってB問題が1つもなかった。全問A問題だった。
12分43秒と長いのは日本語による問題説明がゆっくりなことに原因がある。
結果、他の問題を解く時間が短くなるので英語は精読は当たり前として直読直解式ですばやく長文を読めるようにしておく必要がある。
これについては他県の全国的な傾向と大方変わらない。
聴けるためにやるべきことは同じ速度で言えるようにしておく練習である。
人間は自分の発せない音は聴きにくいということがあるので。
大問2(英語中文読解) やさしすぎて悪問。小問全問A。伝統の中文読解だが、かんたんすぎて読解問題になっていない。
to hear 以外は本文全部が中1英語で書かれているのがまずい。速読即解で解けばそれでよし。
大問3(対話文読解) 小問7(条件作文)がBで他は全てA。大問2に見られたような落ちもなく、急いで処理する以外にできることは少ない。
大問4(英語長文読解) 小問1(2)がB。他は全部A。
ここまで英語では全く差がつかない。難関校の受験生はここまで全問正解者が多いだろう。
大問5(条件作文と自由英作文のはざま)
読書についての自由英作文問題。英語で差をつけられるのは唯一ここしかない。
来年の受験生へ。ここから言える戦略はただひとつ。英作文は極めろ、だ。
無難に書いても差がつかないことは念頭においておかねばなるまい。
(光塾にしか関係のない話。英語の平均点はかなり高くなってしまう。光っ子たちは全員英語を極めていたので難しい問題が出て欲しかった。今回は英語で差をつけることが難しい入試となった。)
理科 大問1(小問集合) 問2きれいな水がC。他はA。
大問2(天体 中3配当) 小問3 地球の位置の作図がB(星座に合わせず恒星にピンポイントで重ねること、2ヶ月で地球が進む公転の角が60度であることの2点を意識して作図する)。他はA問題。
理科の地学分野、生物分野は観察問題のていこそとっていても、今回の小問2、小問4のように、結果を知識として憶えているかを問うているだけであって観察結果に関する複雑な考察問題はほとんど見られない。したがって観察問題は考察ではなく知識を問う問題だととらえることになる。実際証拠として観察結果ではなく「インターネットで調べたこと」という問題設定になっている。地学では物理的化学的な考察問題の出題も可能なだけにこれは埼玉県の出題ポリシーだととらえるべきだ。繰り返すが、「図鑑」や「インターネット」という資料設定がその証拠である。
大問3(植物と遺伝 中1配当、一部中3配当) 問5がB。他は全部A。
大問4(酸化と還元 中2配当) 化学変化の定番問題は反応途中の数値を含めて考察させるであるが、本問では完全に反応した数値だけを問題にしている。その意味で難度を下げてある。
問3(2)と問4(1)は出題内容にダブリがある。C。
問4(2)はB。
化学では化学式の暗記2題(実質1題)と計算問題3題。去年書いたが、物理と化学は計算問題重視の方針である。来年度もこの傾向になるだろう。
大問5(電流と電力 中2配当)小問3は悪問。時間に比例することを知らなくても周期的に予測した数字を適当に書いても当たりやすい。14.0 14.9 15.8 16.7 17.6 と並んだ数字の次に 0.9 を足したくないという人は多くないのだから。小問4の2以外はすべてA問題。
理科全体では移行措置や新出単元からの狙い撃ち出題が減り、偏りの小さい出題分野となっている。物化地生をまんべんなく対策するのがよい。また去年のヴォクの予測に反して高校の物理基礎や化学基礎にまで一歩踏み込んだ予習的な学習をすることの必要性は「なし」となっている。難問題が少ないので幅広く知識を固める方がよい。ざっくり言って苦手分野がなければそれが一番の対策になる。
熊谷女子高校の子と栄東の高校生も解いた答案を送ってきてくれた。
別解がいっぱいあって、比べ合うのはたのしい。