物書堂さんのアプリの電子辞書、『旺文社全訳古語辞典』(第三版)はとても使いやすい。この辞書は研究者向けというよりは受験生を意識して編纂されている。『旺文社古語辞典』と並んで図版が多いのが特長の一つ。
検索するのが楽しくて古文がいっそう身近になる。
例文と訳にいちいち詳細な文法解説がついているのはよろしうおもへど、手書き機能があるのは古語に優しい。
訳語検索機能は、現代語訳検索であり英語で言えば和英辞典にあたるのだが書籍版では利用できなかったので助かっている。現代語で○○というのは古語では何と言ったかなと古文作文するときに重宝する。
旺文社全訳古語辞典は付録もすごい。
独立した書籍以上のものがある。
中でも最重要語リスト、重要語リストは重要古語単語集として学習者に役立つ。
User Interfaceがアプリ『大辞林』の季語早見などと同じでインパクトがあり、まるでシソーラスを読んでいるときみたいに次から次へとサーフしたくなる。
カシオのエクスワードやiPhoneの類を持っているなら古語辞典の選択肢の筆頭になるだろう。
書籍版では全面改訂の第四版が出ているようだ。
語数は同じ22,500語。
iPhoneアプリ版の紙の辞書以上に便利な点については現代語訳検索以外にもたくさんある。
その中の一つが、古語の読みがわからなくても漢字を手書入力したら検索できること。
読みの難解な古文にとってここがとくにありがたい。
2012年のベストバイだ(バシッと認定印を捺しながら)。
ネットトップパソコン「Endeavor Sシリーズ NP30S」の上でも動くといいなぁ。