古文で本問とは関係がないが係り結びの大事なところについて。
(雁もたびたび捕られてこれを知るにや(ある)、)
は「ぞ/なむ/や/かが係る先を連体形の文末にしていないから」全体をカッコに入れて挿入句とし文から独立させる。
筆者の見解である。
吾輩は猫に ・・・
の後に何が来るのかは、
現代文で考えると良くわかるだろう。
吾輩は猫で ・・・
の後に何を入れるかを考えると、(ある。)
となる。
同様に、古文の人にとっては (あり。)
となる。
より約めて、
吾輩は猫なり。となるがここに助詞の入る場合には、
吾輩は猫に(助詞)あり。
となる。
さらに、係り結びの法則で、連体形。として
吾輩は猫にやある。
となり、
さらに文中で用いて、
吾輩は猫にやある、
として挿入句とする。
古文中で、
雁もたびたび捕られてこれを知るにや、
としても当たり前なので古文の人には読めたということに。
(←使ってみた。)
「や」 は 「か」 より 強いので 言い切りにすることが比較的に多く助動詞を用いて
(・・・にや(あらむ)、)としないことが多かった。
一番大事な「や」と「か」の違いは授業で毎回しつこく伝えている通り。
設問を先に読めばほとんど答えが推測できるような3月と比べてかなり易しい問題で古文の問題の類にならない。古文はハードに練習してイーズィに本番は解くべし。5分以内で処理し次へ行く。2、4、5を早く処理しなければ長文の小説勝負に持ち込めなくなるというバランスがとれた問題になっている。
理科は天気の大問は前回出たため予想通り大問としては出ずに地学は大地、柱状図。
天気は小問のみの出題となった。
柱状図は地層が水平という設定につき易問設定。
難しい問題は大問5の4の物理1題のみである。
物体に物が接触している場合、物体は力を受ける。
ばねA、ばねBが受ける力を書き込みしてみる問題。良問。
英語はやさしすぎる問題。
数学、勝負を決するはずの一次関数とグラフはやさしすぎる問題。練習したからやさしすぎるのかもともとやさしすぎるのか、そこも振り返る。
復習のときは設問を作る人になれば出題の意図が読める人に近づける。
6、7、9、10月、これからのテーマは図形問題つまり合同、証明問題の攻略となる。
光塾塾生受験者中、一人が欠席となった。
結果は、子別によく見て今後の戦略、戦術の微調整を行う。自分の目標を設定し自分の問題を解いたあとを自分の頭と手で主体的に見返すなら次へ向けてやるべきことが見えてくる。
ややこしいことが難しいうちはノートに貼りつけて解き直しをしておけばまずはよろしい。
塾生全員の平均点はいつものように写真だけ掲載した。写真は光開塾時に決めた自分の約束で光自身が自分の授業、指導を振り返る材料の一つとすることのために記録しているものとなる。さらに言えば、
結果を書いているのはホームページに自塾の塾案内を宣伝のために書けば書くほど自分が虚しくなるからで、それでホームページをつくっていない。一般論ほど机上の空論で無駄な案内はない。光塾がこれまでにどんな塾であったかよりも塾生本人がいまからどんだけやるかの方が101倍ほど大事。それで塾生が全員受ける模試部分の数字だけ公開している。
個人が平均値を見て比較するためにはっているわけではいささかもない。
他人は受験で何も関係ない。たくさん点をとることは最初から最後まで本文や出題者と自分の対話の中の問題でしかない。雑念を振り払う実力もつけてほしい。自分を持っている人ほど他人がやっていることは気にならない。
他人を気にしないことは他人を助けないということではない。
他人の役に立ちたくないというようなこととはまるで違う。
自分に実力がないと助けたいときに他人をうまく助けられない。
自分の力を伸ばすことに集中しよう。
自分の目標を自分で設定することができる人になりたい。
他人の結果はどうでもよろしい。人の言うことなどもっとどうでもよろしい。
自分が解いたときのことを振り返りながら再度解き直しをしよう。そのことを真剣にやることが今後の自分を助ける最大のこととなる。
古文の雁のように自分の力をつけておけば自分も他人も助けられるような人になれる。
( 数字は最も説得力のある具体化(←ブログ読解・論述主義)。)
模試入試の得点力と実力に差が大きい場合。
模試で力が出せるための練習方法とは
得点力と実力は同じではない。実力が同じでも得点力に差がある場合問題の解き方にポイントがある。
問題を解くときに設問を先に見ればいいということはどんな問題にでも言えるわけではない。
ここは見た方が早い、ここは見ない方が早いを区別するのが得点力の差になる。
光塾生の場合実力があるのは当たり前だ。小学生の頃からマンツーマン密着指導で実力錬成のため鍛えられている。本人のたゆまぬ努力で自分でやるためのたったひとつのフォームを固めている。思考力を鍛える現代文を毎週やってきた。
実力があるだけでなく得点力が極めて高いのには訳がある。
それは毎回授業中にも得点をとるための方法実施、問題を解くプロセスについてもチェックを行っている。
たとえば、一例をブログなので書いてしまうと、設問「月へ行くロケットの進化について次の中で正しいものを選べ」という設問がある場合に本文から読んだのではもう不利だ。
設問の選択肢までは見る必要はない。むしろ見てはならない。
しかし設問をよく見たらすぐにわかることだが、「月へ行くロケットの進化」というトピックがもうそこに書かれている。
本文を1行も読むことなくトピックを知る。
早い。
そして本文を読むときにはもう月へ行くロケットの進化の経緯や理由に着目したところから読解を始めている。
早い。
学力とは氷山全体である。
実力とはそういうものだ。
一方、得点力というのは実力だけでは決まらない。
そこを意識してどうしたらテストで点を高くとるかという一種スポーツ競技の記録会の側面を普段から細かく意識し尽くすことが本番の差になり合否の差になる。
ただ頭を鍛えるだけではなくどうしたら得点がとれるようになるのかという二段構えで備えるとよい。
これは筆記試験のすべてについて言える。
入試に古文が出る。文法を知らないと勘で隙間を埋めないといけないので関係(同値と対比)を見つける力が練習で意識したらみにつく。しかし本番では知識で読みをして文脈(同値と対比)で関係を繋ぐのは少なくしたい。
そこで簡単な読みの文法だけ抑える。
最初は、
打ち消しの「ず/ぬ/ね」と
完了の「な/に/ぬ/ね」だ。 日本語は述語が変化するから助動詞も変化する。
「ず」と「ぬ」ではなく、
打ち消しの「ず/ぬ/ね/ざり」と
完了の「な/に/ぬ/ね」と抑える。するとかぶっている「ぬ」「ね」がやっかいだ。
もしも区別ができると、
打消は「しない」で完了は「した」だから肯定否定が掴めるようになる。
未然形と連用形は知っているからそこも足せば、
未然形+打ち消しの「ず/ぬ/ね/ざり」と
連用形+完了の「な/に/ぬ/ね」だ。
上がやっていないままで、下がやって終えた。
最後にもう一押ししたら完全になるが読みはここまででも半分はできそうだ。
でも、着ず と 着ぬ が 「きぬ」 や 「きね」 になるとどうするか。
もうひと押しして、
次は助動詞の下もみる。
「ぬ+名詞」なら 「知らぬ 秘密」のように打消。
「ぬ。文末」なら「風とともに去りぬ。」や「ゴーン、レベノンへ去りぬ。」のように完了。
活用表とできるだけかんたんな古文のガイドがあればいいだろうか。
※ より正確には、「な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね」(ナ変型)
いぬ イッテシマウ →を語源と見るなら、
Vぬ テシマウ
かくして、しぬ いぬ Vぬ はすべてナ変型で活用する。
「存在 あり をり はべり いまそかり Vり V・り はラ変、非存在 しぬ いぬ Vぬ はナ変」とまとめられる。
現代文にもあるサ変、カ変以外に古文で変なのはラ変 ナ変だけ。
短くすると 「述語の ・り は ラ変 ら/り/り*/る/れ/れ 、述語の ・ぬ は ナ変 な/に/ぬ/ぬる*/ぬれ*/ね」しかも現代語と違うのは*だけ。実質覚えるところは、「り は(止)の り、ぬ は(体)の ぬる と (已)の ぬれ」。
「り は り。 ぬ は ぬること ぬれども」とだいぶ小さくなってきた。
暗記とは覚えるしかないことをどんどん小さくしていくことを言う。
これ以上はどうしようもないところまで小さくしたら脳がそれくらいなら覚えといてやるわと覚えてくれる。