上尾市にある学習塾|光塾

五重の拳

いつもどうでもいい話。

合格体験記を多分100冊以上持っている。

問題集の情報を集めるのが癖というか趣味だから。この悪癖は、自分が小・中・高・大とも独学だったが、まぁ刺激が乏しいので合格体験記に出てくる人の勉強ペースやプランをミックスしていた頃に遡る。

いとこの通うラ・サール(ヴォクはそこへは入学しなかった)が使っている問題集が「A級問題集」とわかればそれを調べて自分でもつかってみる。

灘の人が通う塾の塾長さんが書かれた勉強法を読んだらその通りにやってみたりとめちゃくちゃなやり方をしていた。

まぁ自分がないと言われたらそういうことになる。

プラン中なんて言葉があるが、それどころの話ではすまぬ。(半鬱)

キン肉マン消しゴムや切手を集めるのに似てこれはもうはまる。とくに「秘伝の」「定石」や「マニュアル」という言葉には滅法弱い。逆に、「チャート」のようにポピュラリティーのある言葉にはめっさ強くて見向きもしなかった若かったあの頃(鬱)。

山形屋ストアのキン消しのガチャガチャでアトランティスが出たときの感動と門外不出の問題集が入手できたときの感動はいささかも変わるところがない。

出水のボロアパートの庭に鶴が飛んできてそれに自分だけがえさをあげられたときのように、心は平野を舞い上がる。

国語の教科書に出てくるというだけで教科書にあった小説は嫌いになっていたがヘッセの蝶々を盗む話だけは共感できた。ああ。残念確定( 人として)。

集まった問題集はどうするかといえば、3日間くらいくらいついて楠田さんみたいにクライしながらな〜るほど・ザ・ワールドしたる後、書庫にキャッチあんどリリースする。

そのときにどこにその本を配置したらいいのかが問題だ。全体のバランスを考え、席替えがはじまる。この本とあの本は離しつつ〜の、AとBは隣り合わせ〜の、って、順列の問題かっ!ってくらい移し替え並び替え問題に没頭すること小一時間。

『超・整理法』のように一番右にどんどんつけたしてゆくなんてことはあるはずもなく。

たまに(たまに?)合格体験記を読んでいると自分をはるかに超えることに気がついて実践している人がいる。同じ英文を100回読んで韻ごと(!)吸収した先輩の話とかスタ演の全問題を24周した先輩の話とかまぁ、感動する。イチロー選手に直接指導してもらう野球少年のような眼差しでむぉー練習の鬼になっちゃう。効果のほどもたしかめず真似てみる。なぜならなんとなれば効果なんてやってみるまでわからんもん。

そんなふうにして変人が生まれた。ただし場数と比較の目だけは肥えるのでウンチクが増え普通の変人の域は脱してしまい今日にいたる(鬱)。

年度の古い合格体験記なんか捨ててしまってもいいはずなのにゴイスな問題集や勉強術を教えていただいた感謝の念で捨てられないという・・・。どうでもいいエピソードとかわすれたいぞよ、というどうでもいい話。ほなね。またね。またたびね。

てか、ジャッキーチェンの五重の拳に出てくるみたいな書庫。ああいうのが必要かなーって。

でも本郷の大学図書館の地下洋書書庫みたいにカビっぽいつーんとしたのになるのは御免の拳。