ある高校生が実力テストの数学で100点をとってきた。その子がやっていたこと。
学校の傍用問題集を1問残らずはじからはじまで解く。略してハジハジ作戦B。
ただし解答を見てわかったり聞いてわかったりしたときには、もう一度自力で解くの原則を守った。
テストには、なるほど範囲があるかもしれない。でも傍用問題集の問題を全部解かないなんてもったいないぜ(光村図書中1国語のカマキリかっ!)。
スタンダードもサクシードも4ステップもニュースコープもアドバンスも全体の中で1つ1つの問題選定に意味がある。飛ばしてほかの問題集をやるくらいなら、ハジからハジまでなめるように全問やったほうがいい。
ある方に聞いた話。問題集ヲタだったようだ。いろんな問題集をもってかじっている。でもあっちをかじりまたあきてはこっちをかじりで結局1冊すら仕上がらなかったそうだ。その方は今なら傍用問題集を全部解きたいと話しておられた。
なるる~。いわゆるガッチャンかぁ。
思い当たる節がないだろうか。
本質の研究をかじり、ニューアクションをかじり、フォーカスをかじり、タイヤはかじらず、黄チャートをかじり、青チャートをかじり、黒大数をかじる。かじったり読んだりしてばかりで、鉛筆の動きも少ない。解法ストックをしているようでいて、実のところ右から読んで左に流している。ソーメン流しにつまようじで挑戦しているみたい。
手にとる本は多いのに。めくるページは多いのに。なんで~。なんで表面をなぞるだけの勉強になったのぉ。
重要例題を見終わったら次の本の例題にうつったやつがいたんですよ~。
ぬぁ~~~にぃ~~~~~~。
やっちまったな~。
漢は黙って、
いっさつ!
漢は黙って、
いっさつ!!
やっちまったな~。
重要例題のすぐ下に総合力のつくいい問題を用意していたというのに。
やっちまったな~。
後ろの章末問題に、本篇で取り上げられなかっためっさ体系的な良質問題がスタンバっていたというのに。
悲しいかな、有名なパターン例題ばかりをいろんな本で読むばかりで、総合問題1問をじっくり考えるということもない。てか、ノートに字や式が増えてないしっ!!
気ばかりがあせり空回りし、20問を読んでああ今日も疲れたとなんとか満足し床につく。
か~~~つっ!
平日1問でいいじゃない?人間だもの。
自力でトコトン考える1問でも1年で366問の総合力がつくんだから。
せまいジャパンそんなに急いでどこいくの?
1日難問はたった2題しか考えなかったとしてもいいじゃない。学生だもの。
丸い地球そんなにあわててどこいくの?
自力で徹底的に考えるその練習が力になる。
10問の解答を流すよりも、1問を自力でトコトン考えて固めてみる。
それでいいじゃない。
10冊おいしいところだけ飛ばし読みするよりも、みんながもってるありふれた傍用問題集たかが1冊をされど完璧にしてみたらどうだろう?
どちらが力になるかそれはわからないけれど、まずは1冊を徹底的にやりたいなぁ。ヴォクぁそうしたいなぁ。
遠くの1000本安打より目の前の1安打を楽しめたらたのしいんじゃないかな~、って。
(ド了)