ある進学校では、中3や高1から高2にかけて数学の傍用問題集サクシードを3周も4周も5周もする。休みのたびに数章ずつ独学課題がある。これだけ繰り返すので、あきらめずに練習を続けてゆくならパターンの問題はたしかに解けるだけの力がつく。
医学部や東大に今春も多数の合格者を輩出した学校だが、指導の秘密なんてなく、たんに当たり前のことを馬鹿にせずちゃんとやっているまでのことである。さぁ!新年度になりましたぁ。新しい教材を渡す、と見せかけて今年もまたサクシード継続です、みたいな。まだまだぁ!
また年があけましたぁ。今度は受験に向けてまとめ本を渡すと見せかけてまたサクシード継続です、的な。まだまだぁ!!
サクシードでサクセスしようぜっ!
の乗りがルー大柴ばりにしつこくて何年も使い込むうちに別冊の解答集の表紙や裏表紙(なぜか薄いんだよね)がヨレヨレで、子どもたちはガムテで表紙を補強している子が多いらしい。
この中高の定期試験の問題ではサクシードからの引用が9割と、抜き打ちの入試問題の組み合せ。サクシードだけを繰り返し練習した子が試験時間の中で、サクシードの問題をサクサク解き(サクシードだけに)、余り時間の中で最後に配置された国立2次の問題(東大の過去問が多い)に挑戦。意外にも解けてうれしかったと話していた。
難しい数学と言えども手を動かしながら何度となく考え覚えてしまうくらいまで練習を繰り返し、基本問題をガッツリ解けるだけの力をつけてゆけば、本番の試験での得点力もついてゆくことを示唆している。
傍用問題集が地味にいい。