たとえば、テストが帰ってくる。できていない単元がある。
やっべっ、まじやっべっ、薄い問題集で練習しておこう。
うん、この子は自立の階段を上がっている最中だ。自分のミスから学んでいる。ミスから逃げない。ミスを大切にする。ミスは宝石箱や。
たとえば、宿題の計算を間違える。あ~、ミスしちゃった~。答えを見たらわかった気がする。だいじょぶだいじょぶ~。ちゃちゃっと写して赤ペンで○つけてピシャっ(閉じる音)。
この子は自立の階段を降りている。勉強が作業部分だけで終わっている。ミスから逃げている。ミスは悪いものだと誤解したままだ。
同じことをしているのに、同じ階段を歩いているというのに、上りと下りが混在している。
伝えなければならないのは、単元そのものではない。あっちへ向かえ、違う、こっちだという方向を示唆してあげることなんだ。
ちがう~、それ下ってるよ~。なんで~~~っ! なんでなんで~。
うわぁ。もったいないなぁ。この×のところが一番おいしいところなのにぃ。