ウチでは中2か中3で『速読英単語入門編(改訂版)』を子どもに渡す。
中3のうちに何回も繰り返すことは難関私立高レベルの長文対策にもなる。
確認のための問題は1課に6セットくらいは用意している。
高校に入ると『速読英単語必修編(第4版)』に移る。
高1のうちに「必修」を一周し、高2になるとより細かく赤太字(増訂版の頃は青しかなかった)以外まで暗記する。青太は外せないが、check含め本文のどの単語も暗記の対象である。
『1対1対応の数学』ではないが、英語の記号(英単語)と日本語の記号(日本語)の意味内容が1対1対応で瞬時に言えるくらいまで、暗記練習をする。
同じく古文では『読み解き古文単語』を練習する。
当たり前のことだが暗記は反復がものを言う。忘れるために覚える。忘れていたら今度こそ覚えようという意識になる。
相性だろうか、人によりどうしても覚えやすい単語と覚えにくい単語が発生するものだが、全ての単語が ‘familiar’ な状態になるまで繰り返す。
高校生にとって電車の短い通学時間は絶好の暗記タイムとなる。
今日の高2英語。毎週5分くらいで1単語2秒くらいずつの確認タイムをとるが、全部スラスラと答えられた。この子が不合格したのを確認したのは何か月前になるだろう。今日も4課合格。この子は高校の定期テスト期間中だったにも関わらず暗記してきていた。13か月後の大学入試に目が行っている。
忘れてもまた覚えたらいい。
忘れれば忘れるほど次に覚えやすくなる。
入試まで繰り返したら、30歳になっても記憶に残るくらいの核ができてくる。
自分が受験生だった頃にこの本が手元にあったなら、と何度思ったことだろう。
ベストセラーには訳がある。
『Duo3.0』、『システム英単語』、『音読英単語』と、英単語の名著は数あれど、生きた英文の中で生の英単語を読むことのできるこの書物の価値は、版を重ねてもまるですり減るということがない。
(ヒカリ推薦独学図書リストより)
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