犬型と猫型に続いて(続いて?)、血液型の話。
例年、志望校を受験前の秋頃になって変える子がいる。それはそれで構わない。学校に行くのはヴォクではない。いろんな理由があるのだろう。先輩に話を聞いて別な学校に惚れたとか、学校を見に行ったらオーラがよかったとか。あるいは初めから候補は複数あって決めかねていたのかもしれぬ。
ひとつ嫌な理由は、成績があとひとつ足りなさそうだから志望校を下げようというものだ。もうちょっとだから?
本当にあとひとつ足りないのは大方において内申値や偏差値の方ではなく、試験日当日までにあとひと伸びかふた伸びできるに違いないという自信値(じしんち)の方である。あるいは安全志向が強いといってもいいかもしれない。狭い日本、そんなにいそいでどこに行く?と言われたらたしかにそんな気もしてくるし何も合格可能性の高くない学校を受験するリスクをおかさなくてもいいじゃん?という声もわからないではない。
今現在志望校の合不合判定がCやDだとしてみよう。志望校の合格可能性なんてたいていはじまりはいつもそんなものだ。模試を受けるとずっとAB型でしたなんてケースの優等生はそう多くはない。進学者の中にはずっとCD型だったものも含まれてくる。なんのことはない。夏に試験があればCでボーダーライン上の子が冬にABに行くかDに行くかそれだけの話である。試験日までに実力がAB型にのし上がっていたら受かるしD型に下がっていたら落ちるまでのことでありCのままなら1点2点の運次第ということだ。血液型と違って実力型はバシッと変わるからね。変えられるからね。
今現在C判定のC型人間が、Hotto Motto実力をつけるという覚悟と信念があり、まだいけると思えば本当にAB型にいけるかもしれない。少なくとも、もうここまでかなと思った人にはさらに成績を上げるというチャンスはなくなる。人は思ったところまでしかいかない。
志望校はしたがって、下げる必要はない。志望校は選ぶものであり変えるものではあっても、上げたり下げたりするもんじゃないんだ。だいたい、「上げる」とか「下げる」とか偏差値で学校を選んで一体何になる?
数字がいいから難関大にいきたいの?成績が余るから難関高を受験しておくの?んなわけない。学校はたんに入試を受けるだけのものじゃない。(特待生でないなら)金を払って通うものだ。受かった後に入学しないとか退学する予定だとかでないのなら、なぜそこに行くのか、なぜそこに金を払うのか、行って何がしたいのか、行くことで何を手に入れるのかを明確にしておいた方がいい。
(つづく)