僅差の話。
イチローは練習場にくるのが人より少しだけしかし常に早いって話。
自分ひとりで努力することをしないで偏差値70を超えるのかな?
家庭学習をしないで偏差値70を超えるのかな?
別に偏差値70をとるのが目標だなんて言いたいわけじゃない。そんなものはとりたい人だけが目指せばいい。(ヴォクは子供に偏差値いくつとろう!とか言うことはしない。)
そうじゃなくて自分の望む結果(50なら50、60なら60、70なら70)を出したければ継続的反復的習慣的な「行動」が伴わなければならないのだ、練習が必要なんだと言いたいのだ。
家庭学習をしないで偏差値70を超えるのかな?
ヴォクの答えはノー。授業だけ聞いて一回で覚えてできるようになる人なんて10000人に1人もいないでしょ。
30になるまで(でかい塾にいたので)毎年1学年200名くらい見てたけど、やらなくてもできる子なんて1人もいなかった。200人に1人もいなかった。
いや、やらなくてもまぁまぁできる子ならいた。1人くらいはいた。でもやらなくてもきちんとできる子なんて1人も見たことがない。今までも、今も。
ヴォクの通っていた高校の学年からは当時40人くらい東大に進んだが彼らは勉強や自習を結構していた。自習室はいつも満席だった。後輩向けの合格体験記をまとめる仕事を春にしていたので家庭学習なんかのそういうデータをとってわかった。
こないだの3月の北辰テストで偏差値70を超えた3人も家庭学習をコツコツやっている。3人とも塾は週1回だ。でも日曜日でも春休みでも授業がない日でも質問メールがくる。今日もオリテキ理科の5章がどうだとか(公立中にありがちなことに、中2範囲が終わらないまま学年が終わってた)、速読英単語入門編がどうだとか(売っていません)、数学ウイプラ中3の巻末の復習ページがどうだとか、色々素敵に細かいメールが来ていた。
偏差値70とか東大とかがいいと言いたいわけではいささかもない。目標をなににおくのかは個人の自由。
何度も書くが、立てた目標を達成するのに、家庭学習という行動の積み重ねなしという選択肢があるのだろうか、ということを問題としている。
チチローは鬼コーチで、イチローは練習の鬼だったから、いまのイチローがあるんじゃないのかな。WBCでも練習場に一番はやく来ることを当たり前に続けた選手が、試合でも一番の活躍をしたんじゃないのかな。それが最終打席5球目のファールにつながり、あのドラマティックなセンター前レーザーヒットにつながったように感じた。
野球のようなスポーツと勉強を同じ土俵で論じるのにはなにか無理があるかもしれないけど、自分で練習するということなしに成果をあげてゆくのは、スポーツでも勉強でも無理だろうとヴォクは考えている。タイガーや千代の富士が練習が少なかったとはなかなか考えられない。
以上、ヴォクの考えでした。
(特定の実在する子供を非難して書いたものではありません。)
ほなね。